「伊吹山」
一昨年に初めて登った時は冬の2月
山スキーを担いで、最後の急登にヘロヘロになりながら山頂までたどり着き、
言うことを聞かない足にムチ打って、山頂から滑り降りた苦い思い出があった。
そして6月も最後のこの日
久しぶりに土曜日が休みということもあって、前々から行こうと思っていた伊吹山にスポットがあたった。
この季節はなんたって花の伊吹山。
マクロレンズの出番も最近なかったもんだから、
この日は咲き誇る花々を一杯撮るぞ~って気分が高揚していたのである。
「だれかご一緒しませんか~」とつぶやいたところ、カヌー仲間のibexさんが賛同。
昨年12月の八経ヶ岳以来の山行同行です。
早朝の名神道
彦根を過ぎたあたりから前方に見えだす伊吹山
しかし、その山頂付近はガスの中。
う~ん、なんとか晴れないかなぁ~
AM6:00 道の駅「伊吹の里」にてibexさんと合流後、
登山口のある上野地区へibexさん先導で走っていく。
この地区の駐車場は一般の民家などへ車を停めさせてくれるシステム。
登山口に一番近い場所は¥1,000だけれど、そこ以外は¥500でとっても良心的。
場所によっては更衣室があったり、帰りには冷たいお茶を出してくれたりと
地元の方々の親切が感じられるのである。
AM6:30 上野登山口出発
このコース唯一ともいえる樹林帯の中を1合目まで登っていく。
20分ほどで1合目着。
ここから3合目まではスキー場跡を登っていく。
3合目の手前で伊吹山はその迫力ある全容を見せてくれるが
あいにく山頂は依然ガスの中。
コース沿いに花が咲いているのが目立ってきた。
ハクサンフウロ
AM7:30 ちょうど1時間で3合目着
植生保護のため、あちこちに網やロープが張ってあるのがなんだか惜しい
小休止ののち、再び山頂へ向けて足を運ぶ。
AM8:00 5合目着
photo by ibex-san
6合目避難小屋を過ぎたあたりから、空が明るくなってきた。
そして次の瞬間、青空出現~!!
一面の緑の山肌と空には夏色の青空。
一瞬にして山頂付近は夏山の気配が漂いだしたのである。
photo by ibex-san
ここが標高1300m程度の山だってことを忘れさせてくれる、
まるで2000mを越える高山にいるような錯覚。
こんな山、大好きだ!!
きっと、高い樹木がなく森林限界を越えたような山容と、
高山のお花畑のような雰囲気、石灰岩が織りなす岩のある風景が
そう感じさせるのであろう。
なによりも独立峰ならではの高度感と展望。
標高が上がるにつれて花の種類も変わってきた。
グンナイフウロ
クサタチバナ
9合目からの展望
photo by ibex-san
photo by ibex-san
AM9:30 山頂着
山頂にはこんな方向案内板も
山頂には小屋もありビールなどの飲料、食事、お土産もあり。
小屋のおじさんと話をしていると現在は花の数も種類もかなり減ったとのこと。
ひと昔はそれこそ見事なお花畑だったよう。
薬草などの採草の習慣がなくなることによる植生の遷移、外来植物の進出などの問題や
天然記念物の指定により逆に人の手が入らなくなり衰退していっていることらしい。
ランチの後、山頂とドライブウェイとを結ぶ散策道周辺に咲くお花目当てに
ibexさんとカメラ撮りタイム~
ヒメレンゲ
グンナイフウロ
キンバイソウ
ヒメイズイ?
カノコソウ
ヒヨクソウ
ニガナ
コナスビ
ハクサンハタザオ
イブキトラノオ
ヒメジョオン
三脚なしでのマクロ撮り、窒息しそうです(笑)
ピントも思ったところでなかなか合ってくれなくて、かなりの写真がボツになりました。
AM11:30 下山開始
正午を回ったところで7合目あたりまで降りてきましたが、まだまだ登っていく人の
方が多いようで、この山の人気の高さを伺えますね。
これだけ人も多いとすれ違うにもだいぶ時間を要するけれど、
サポートタイツのお蔭で膝の痛みもなく快調ペースで下山。
PM1:30 上野登山口へと戻ってきました。
「ただいま~」のあいさつで、駐車させていただいた民家の方へ声を掛けると
「お茶でもどうぞ~」
冷たいお茶、ごちそう様でした。
伊吹山、これからの季節はナイトハイク&ご来光も人気なようで、
雲海広がる濃尾平野からのご来光も素敵なんでしょうね。
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