3週間ぶりの休日が突如として降って湧いてきた。
この週末も仕事かと思っていたので、山行のお誘いが2つもあったけれど、
どれも諦めていた・・・・
ところが前日の土曜日、奇跡の段取りがつき、久しぶりのお休みゲット!!となったのである。
そして我が家からもアプローチが近い、大峰・弥山川・双門コースの沢歩きを楽しむのであった。
7月22日 天川村役場AM4:30到着。
そこで前泊して待っておられたのは、カツオさん、トンカツ大王さん、kappaさん、o-taさんの4名。
そして私を入れて計5名での山行だ。
スタート地点である熊渡は駐車スペースが少ないので1台の車にて向かうことに。
AM5:20 熊渡出発。
おなじみ「ヘタウマ看板」と「注意書き」
本日のコースはこちら
今回、急いでパッキングをしたもんだから、コンデジの充電を忘れてしまい、
一枚も写真が撮れず・・・・ 掲載の写真は全て
katsuoさんからの提供で~す(感謝!)
このコースを歩くのは2回目。
その時もkatsuoさんとは同行であり、前回同様、危険度の少ないところは
沢を歩いて行きましょう~という計画なのである。
ただ、前回と大きく違うのは、昨年の台風12号の被害により、
この弥山川も場所によっては地形が変わっている箇所もあるかもしれないということ。
とりわけ、河原小屋は土石流により崩壊しているとのことで
その周辺は依然とは違う凄惨な光景が広がっているかもしれない。
そしてなによりも気がかりなのは天候。
梅雨明けした近畿地方であるが、太平洋高気圧の勢力が弱く、
大気の状態が不安定な今日この頃。
突然の雷雨、川の増水に最大限の注意を払い、ツェルト等ももちろん装備に
加え、緊急時の体制をとっての出撃となった。
白川八丁までは40分。
白川八丁は伏流となっており、あたりには穏やかな森の風景が広がっているが、
一歩ここを抜けると弥山川の急峻な地形が始まるのである。
AM6:30 ガマ滝到着。
ガマ滝の手前にはこんな矢印
ここから右岸へ上がれということだ
ガマ滝の上にあるダム
この辺りから鉄梯子や橋が連続するのである。
中には崩壊している橋も
滑り易そうな場所には鎖も
最近設置された案内板
こんな風景が広がります
沢を渡渉し、左岸へ。
このあたりはよく色んな方のブログにも登場する岩場のヘツリ箇所。
岩に穿たれた鉄筋を足場に登っていく。
大きな岩を越えて
下の梯子は崩壊
この橋を越えれば一の滝
AM7:50 一の滝 到着
水量はやや多いようかな。
吊り橋を渡り、
ここから双門の滝テラスまでは水平距離650mにして
高度差450mを一気に登っていくのである。
梯子の連続
天空への梯子
鎖場もあるでぇ~
運動不足にフクラハギが悲鳴をあげる。
高度を稼ぐにつれて、視界が広がっていく。
振り返れば1時間ほど前に登っていた沢筋がよく見える。
確かに400m程の高度差があるようだ。
登ったかと思えば、今度は激下り
AM9:00 双門の滝テラス着
ここからの景観は爽快である。こんな苦労をして見れる滝としての価値は十分すぎるほどだ。
さらに激登り&激下りを繰り返し、
ようやく河原に降り立つ。
冷たい沢の水が気持ちいい~
10分ほどルートを歩いたのち、いよいよ足元を沢シューズに履き替える。
腰まで水に浸かると・・・・ 体が凍りそう~
それでも、しばらく入っていると体も慣れ、歩き出すとその冷たさも忘れてくるようだ。
美しい沢の造形。
自然に顔も笑顔になる
沢歩きの特権である。
沢シューズならば少々苔が生えていて滑りやすい岩の上でもピッタっと吸い付くように
足元が安定するのである。
大きな滝は正規ルートで簡単に巻けるのがgood!!
これくらいの滝なら
流れの中に飛び込んで
エイヤァ~っと
沢シューズだからシャワークライミングも心地いい~
前回も沢を歩いた経験から、どの滝が私の現在のレベルでは越えれないかどうか
記憶していたので、時間ロスもなく、安全なコース取りを選んで、沢を登っていく。
楽しい~ やっぱり沢はいいなぁ~
真夏の山歩きは暑いけれど、沢なら快適。
しばらく歩くと、河原小屋跡を通過。
辺り一帯は左岸側の山の斜面崩壊により土石が流れ込み、発生した土石流により
河原小屋が立地していた河原も大きくえぐられ、完全に流失してしまったようだ。
しかし、その崩壊現場を越えると水の透明度は一気に増したかのうようで、
淵となっている場所は見事なまでのエメラルドグリーン
少し大きな滝も安全に登れそうなら・・・・
エイヤァ~っと登っていきます
沢の二股を右に進み、最後のお楽しみアトラクション 出現です。
まずは「鎖梯子」
余裕のポーズ
お次は「空中回廊」
最後まで楽しませてくれる双門コースなのである。
滝の上でポーズ
やがて水量も少なくなり、吊橋が見えてくると
AM12:40 狼平到着だ。
お腹を満たし、シューズは履き替え、上着も着替え、リフレッシュ。
PM1:35 ここから熊渡まで3時間の下りコースだ。
前回は下り始めてすぐ、右膝の痛みが襲ってきたが今回はサポートタイツがある!!
すでに狼平まで7時間近く歩いてきたとは思えないメンバーの足取り。
さすがは健脚揃いだ。
PM2:30 カナビキ尾根分岐
PM3:40 カナビキ橋・林道着
PM4:20 熊渡到着
本日の行動時間は10時間(プラス休憩時間1時間少し)ほどであったが、
楽しい沢歩きであまりしんどさを感じさせない一日であった。
なによりも心配であった天候ももってくれて、時折陽も射すほどであり、
全員が無事に帰ってこれたことに感謝!!
やっぱり夏は沢が楽しいね!!
追記
このコースは上級者向けのコースとなっており、
必ず経験者同行での入山が必要不可欠です。
また10時間にも及ぶ行動時間となるので、早朝の入山、トラブルを想定した
装備(ツェルト、ヘッドライト、非常食等)、そして体力が必要です。
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