春の装い 御池岳 後編

tekapo

2010年03月17日 21:50

御池岳山頂からは信州アルプスが大地に浮かび上がるように輝いています。






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山頂の北東側には、御嶽山が一番大きくその存在感を誇示しているかのようです。




その北側には、乗鞍岳とそれに続く穂高連峰。

御嶽山の南側には中央アルプス、さらに南には恵那山と南アルプスがはっきりと見えています。

富士山は・・・残念、今日は見えません。

一番北側には白山も見えています。




それでも春のこの時期に、これだけの遠望の山々が見れるのは本当にラッキーかも。
御池岳の山頂は木々が茂っていて展望が利かないってガイドにはありますけれど、
冬のこの時期は見通しも良く、最高の展望スポットです。

展望を楽しんだ後、さらに足を進め奥の平、ボタンブチまでいくことに。







この辺りは典型的な石灰岩質地形が広がるところで、笹原と潅木の頂上台地となっています。




真冬ならば一面の雪原が望めるでしょうけれど、あいにく今日はすっかり雪も解け、
期待していた景観は楽しめず。
それもそのはず、晴天の今日は山頂でも気温8度もあります。
これでは雪も解けるはず。
今日のランチはボタンブチで食べようかと思っていたけれど、予定変更!!

アルプスの遠望を楽しめる御池岳山頂に戻り、ここでランチとしましょう。
春の陽気に包まれたひと時です。

ランチを食べていると、今日初めて出会った登山者が登ってきました。
その後も4人ほどの登山者が・・・いずれもソロの方ばかり。

「福寿草 咲いていました?」 「いや~ まだですね。」

「聞いた話では、藤原岳ではもう咲いているようですよ~」

なんて会話を、アルプスの遠望を一緒に楽しみながら交わしたのでした。

ランチの後、鈴北岳を目指します。

登ってきた緩い尾根を下り、真ノ谷上流部へと進んでいくと、
辺りはなだらかな笹原。



この辺りにはカルスト地形の1つドリーネが多く見られます。
ドリーネとは石灰岩台地が造るすり鉢状のくぼ地。



なかには水が溜まって凍っているのも。



雪の紋様も美しいです。



御池岳から40分も歩くと鈴北岳に到着です。



ここからは信州アルプスの遠望はもちろん、琵琶湖を眼下に比良山脈の展望が
抜群なのです。






この山頂付近は2人組の方がのんびりとランチを楽しんでおられました。

それにしても、人が少ないです。冬期のアプローチの悪さが逆に幸いしています。

山頂付近でのんびりとしたいのなら、春・3月のこの時期が意外といいかも・・・



ここからは鞍掛峠への尾根筋の下り。

目の前に広がる御嶽山を始めとする山々の遠望を楽しみながらの下りです。






約1時間の下りののち、鞍掛トンネル入口到着。



でもここで終わりではありません。
ここから通行止ゲートまでは国道を5.5km程歩かなければなりません。

惰性のごとく足を運び、歩くこと1時間10分 ゲートに到着です。
よくよく考えるとゲートの標高190m 御池岳山頂が1247mということは
今回も標高差1000m以上あったことに後で気がついたのでした。

花の多い御池岳で有名でしたが、今回はまだ少し時期が早かったのか、出会えず。
でもそれを補うのに十分過ぎるほどの景観に恵まれた、春山を満喫した1日でありました。




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