大峰山系の春もだいぶ稜線近くまで届いたことだろうと思い、
大峰の新緑と咲き始めた花を求め、まだ足を踏み入れたことのない大普賢岳へ
登ってきました。
AM4:30 自宅を出発。もうすっかりと明るくなってきた大阪~奈良を走り、
和佐又ヒュッテにはAM5:50着。
駐車場には早くも4台の車。皆さん朝が早いですね。
600mを越える標高差を一気に登るのは久しぶり。
ストレッチを入念に行い体をほぐす。
AM6:10 和佐又ヒュッテ出発。
今回のコースはこちら
(GPSがないのでトレッキングマップエディターによる手書きで~す)
ヒュッテの周りは木々の新緑も溢れんばかりで、眩しいほど。
ここから登山口です。
今日は朝から暑いようで、標高1000m以上というのに
少し登り始めると汗ばんできました。
和佐又のコルで大普賢岳方面の尾根に取り付き、ここから少しづつ標高を稼いでいきます。
しばらくすると目の前には大きな岩壁。
高さ50m以上の岩壁が横方向に長く続いています。
その直下を進んでいくと、
指弾ノ窟(いわや)
朝日ノ窟
笙ノ窟
見上げるとオーバーハングした岩。
鷲ノ窟を過ぎると、岩壁の東端から稜線に出ますが、
そこはちょっとした岩場となっています。
登りきった処が日本岳のコル
ここから大普賢山頂へ向けてさらに高度を稼ぎます。
梯子、鎖場が多くなりバランスを取りながら通過。
岩の鼻からはこんな絶景。
さらに進んでいくと奥駈道に出会い、そこから山頂までは5分ほど。
AM8:00ちょうど、大普賢岳到着です。
途中で追い越した方や、後続の方も次々と登ってこられ、
山頂付近は急に賑やかになりました。
ここからの景色はもう最高の絶景です。
他の方たちと「あれが稲村ヶ岳、こっちが弥山、八経ヶ岳・・・・」などと
景色を楽しむひととき。
今年の2月、大雪に苦労しながらも登った稲村ヶ岳
(中央左の尖塔が大日山、その左が稲村ヶ岳)
その東には山上ヶ岳
20分ほど景色を堪能し、山頂を後にします。
少し下るとこれまた絶景ポイントである「水太覗」
東側が岸壁となっています。
水太谷は新緑で埋まっています。
小普賢岳をバックに咲くツツジ
弥勒岳を辺りからシャクナゲがようやく咲き始めているのが見れます。
大普賢岳山頂がよく見えます。
国見岳を越えて稚児泊があります。
ここで僧が修行をするのでしょうか。
先ほどの絶景ポイントであった「水太覗」
(右が大普賢山頂、左が小さなピークとの間のコルが水太覗)の東側が
絶壁となっているのがわかりますね。
七ツ池にはまだ雪が残っています。
七曜岳にAM9:20着。
ここからも日本岳方面がよく見えます。
南西方面には少し近くに見えてきた八経ヶ岳(中央右)
その手前には聖宝谷のガレ場がはっきりと見えますね。
シャクナゲがまもなくピークを迎えます。
七曜岳からは樹林帯の尾根を下り、やがて谷へと進んでいきます。
木々の緑が美しい。
七曜岳から下ること50分、AM10:10無双洞に到着。
沢の右岸にぽっかりと空いた洞窟からかなりの水量の地下水が流れてきます。
洞窟は奥に150m程も続いているそうです。
そしてそのすぐ下は水廉の滝。
沢の水で一息つきながら大休憩。
緑に包まれた最高の空間。
沢沿いにはヒメレンゲが可憐な花を咲かせています。
花が小さいのでピント合わせが難しい~
たっぷりと休憩した後、AM11:00出発です。
沢から離れ、200mほどの登り。
途中には岩場・鎖場もあり、一気に高度が上がります。
この辺りは鎖場以外はあまりコースも整備されておらない感じ。
もう緑色に染まりそう~
底無井戸なんてのもありましたが、見に行かず。
コバイケイソウの群生。あとひと月もすれば咲くことでしょう。
和佐又ヒュッテまであと1時間少しです。
鹿の食害で大きく樹皮を剥がれた木々。
今年の冬は雪が多かったのでこのような被害も結構あるのかな。
和佐又のコルまであと少しという頃、こんな花がいくつか咲いていました。
ヤマシャクヤク まあるい形がかわいいですね。
この辺りは標高も低いのかシャクナゲが結構見ごろ。
ホウノキの葉も大きくなっています。
和佐又山の斜面にも新緑の森が広がっています。
PM0:30 ヒュッテに戻ってきました。
休憩時間を入れて6時間20分。コースタイムよりも少し早いくらいでしたか。
岩場や鎖場、梯子や橋などもありちょっと緊張も強いられるけれど、
山頂付近からはどこも展望がよく楽しいコースでした。
これからが大峰山系の花の見ごろ。シャクナゲ、シロヤシオなど様ざまな
花が咲く季節。大峰の山が美しい頃ですね。
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