「駅で水着に着替えたら」

tekapo

2008年09月15日 00:35

昨日の朝日新聞朝刊にこんな記事がありました。

夕刊の一面、「ぷらっと 沿線紀行」と称して、主に近畿地方のローカル駅などを中心に取りあげられているコラムです。




JR紀勢線 古座駅が今回の特集です。
古座駅でのレンタルカヌーが始まって8年、我が家も2年前初めて利用しましたが、当時は料金も安く

一日¥1000でした。

今は一日¥2000と値上がりしましたが、それでも十分に安いと思える料金です。

一面の写真では、家族連れでしょうか、大人数人と子供たちが写っています。



記事では、「一時は無人化の危機に直面していた古座駅だが、カヌー人気のおかげで賑わい

を取り戻し、停車する特急は一日10本から14本になった。都会人があこがれる

自然豊かな川の玄関口として、駅は生まれ変わった。」

とあります。駅には観光協会があり、さらに電車でレンタルカヌーを利用するため

やってきた人達のために、更衣室まで駅舎内にあります。

しかし、変わったのは駅の内部のみ。当時は駅の外観も「アウトドアスポーツの

拠点らしくログハウス風に」という提案もあったそうですが、地域住民のアンけートの結果、

「駅はみんなの町の顔。思い出と結びついた古い面影を大切にしてほしい。」

との希望が多かったそうです。

観光によって地域が賑やかになっていくことは望ましいことだけど、駅を毎日のように

利用するのは地域の住民。

そこにはいろんな思い出があることでしょう。そして駅舎は昔の面影のまま、

今も地域の顔となっています。








そして3面には、このような記事があります。

「昭和の初めまで、川沿いの道路が出来るまで、川には帆掛け船が行きかっていたといいます。

やがて、林業の衰退とともに、一万人を超えていた人口が現在3400人。

さらに昭和31年、上流にダムができてからは、川の透明度が下り、アユの味が落ちたという。」




しかし、今ではカヌーを通して訪れる人も増え、

それとともに川を見直し、人と川との繋がり、豊かな自然の再生に取り組んでいるそうです。


古座川を訪れてまず思うのは、その川の美しさ。でもそれ以上に感じるのは、地域の住民

と川との距離が近く、人々の暮らしの中に川が息づいているということ。このことがきっとこの川を

現在までこの姿を保ってこれた理由でしょう。



都会の人々や行政が川とのかかわりをもっと考え、見直すことが出来れば、日本の川は

きっと綺麗になるはず。

無駄なダム建設ももっと見直しされるはず。


子供たちが声を上げて楽しく遊ぶ川。そんな情景がもっともっと見れるようになったらいいですね。




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