『散る桜 残る桜も 散る桜』
桜前線が北上を続ける日本列島。
毎年この時期が来ると心躍る自分がいます。
私だけでなく、おそらく全ての日本人が心躍る瞬間を楽しんでいることでしょう。
そんな桜咲く先日4月11日。
春の心地よい気候の中、私の祖母の25回忌が執り行なわれた。
親戚が集まり、仏間に座る。
お経を聞きながら、祖母のことを久しぶりに思い出す。
時折、春の風が畳の上を撫でるように渡っていく。
静かな時間が流れ、心が安らかになる。
お経が終わり、お寺さんからこんな話が。
『散る桜 残る桜も 散る桜』
「これは良寛の有名な句でありますが、桜とはすなわち命。いずれは等しく散っていく命。
つまり私達の命の儚さを語っているのです。」
儚い命だからこそ、一生懸命生き、時には悩んで時には笑って・・・・ということなのでしょう。
そして今日。
その祖母の子である伯父が亡くなられました。
まるで、祖母の25回忌を勤め終わるのを待っていたかのように・・・
私に仕事の厳しさ、社会の厳しさを教えてくれた人でありました。
祖母が亡くなったのも桜の時季。今日はまさに桜散る時季。
いずれは散る桜となる身ではあるけれど、
それまでの日々を精一杯生きることが出来るであろうか・・・
人とのつながりを大切に、人への思いやりを持っていくことが出来るであろうか・・・
両親への孝行をどれだけ出来るであろうか・・・
散る桜を前に、想いが巡る4月13日です。
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