白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.5

tekapo

2010年08月22日 22:04

今回の北アルプス父子トレッキングを私なりにいろいろと考察してみたいと
思います。






続きの前にこちら↓もどうぞ~



まず装備

テントは「モンベル ステラリッジ2」をチョイス。








息子ジョニーと二人でのテント内の居心地は必要にして十分の広さでした。
足元のサイドウォール側にザックを置き、その間に二人の足を並べて寝てもさほど
窮屈さを感じないくらいでした。
小学6年生のジョニーですが、身長は165㎝。ほぼ大人並みの体格を考えると、
このテントのちょうどいい大きさでしょう。

重量は2.06kgとシングルウェールのテントやMSRのハバシリーズなどに比べると
重いですが、価格面では二人用としては安い方です。私の場合、
オークションで¥34,000程でゲットしました。
2日目には雨にも降られましたが、耐水性も十分。
グランドシートも使用していましたので、床面からの浸水もなく、快適なテント生活でした。

ただ、テント本体のファスナーとメッシュのファスナーとが干渉しあって、
開閉がちょっとやりにくいかな~。
そして、二日目は雨に降られたので、フライシートが作る前室でコンロを使用しての
晩飯作りでしたが、少し狭い~って感じです。




コンロは「スノーピーク ギガパワーデルタポッド」に金缶の250カートリッジ
を2本用意。

重量はカスバーナーの中では重い方ですが、なんといっても安定感が抜群。
基本的には朝夕食のフリーズドライ食品用のお湯を沸かすのがメインでしたが、
二人分のお湯を計4回+α回分使用で250カートリッジ1本で十分足りました。
カートリッジは沸点の低いプロパンを含む金缶に
モンベルのカートリッジプロテクターを装着。

北アルプス山頂付近の朝は8度前後と冷え込みますので、
カートリッジは冬装備で挑みました。



シュラフは今回は資金が及ばず、従来から使用している
「モンベル バロウバッグ#4」を使用。
ダウンではないので1.1kgと重たいですが山頂付近でも寒さは感じなく、
快眠でしたよ。化繊なので万一雨に濡れても保温力の低下は少ないですしね。
でも・・・ダウンが欲しい~ですね。



ザックは私が「グレゴリー トリコニ60」と、ジョニーが「モンベル グラナイトパック40」。

行動食はジョニーのザックに負担してもらいましたが、テント、シュラフ、
食糧2泊分+予備食、非常食、水2.5リットル、一眼カメラ+カメラバッグ、
食器+コンロ+カートリッジなど入れてでも、若干の余裕はありました。
その他装備は7月31日の記事に写っている物を含め総重量22kg。

ジョニーのザックにはシュラフ、マット、温泉用着替え・タオル、アイゼン、
洗面道具、ヘッドライト・武器等の個人装備、行動食一式、
水1リットルボトルを負担し、総重量10kgでした。



は、「ナルゲン 1リットルボトル」を私とジョニーがそれぞれ1本ずつ。

さらにプラティパス2.5リットルの計4.5リットルをザックに入れて担ぎました。

ジョニーくらいの小学6年生の男の子は水の消費も大きく、
大雪渓の登りの初日は彼一人で2リットル近く消費しました(水ボトルに
アミノバイタル粉末を溶かして入れていたので飲みやすかったのかも知れませんね)。

ただ、北アルプスの稜線近くであれば水場のポイントで確実に水を得られるので、
必要以上に多くの水を持たなくても、補給のタイミングさえ
間違わなければ大丈夫かと思いました。



アイゼンはジョニーには6本爪を用意。
大峰山系の雪の上は幾度となく歩いているジョニーですが、
夏の雪渓を歩くのは初めて。朝晩の冷え込みによっては
カチカチに凍っている個所もあるだろうと、
簡易アイゼンではちょっと不安を感じたためでした。



次に食糧です。
基本的にはフリーズドライ系の食糧を多用しました。

なによりも重量軽減ということからの理由です。
しかし、買ってきた食糧を見て、
「う~ん、なにか寂しいなぁ~」
やはりおかずとなる肉が欲しいのですよね。

ここで急きょ、ハムステーキを追加、
さらに7月31日記事のbp-hiroさんのコメントにもあった味噌漬け豚肉を追加して冷凍、
車の移動時にはクーラーBOXに入れて、ザックを担ぐ直前に取り出したのでした。

これのおかげで一気に夕食が美味しく、お腹一杯になりましたね。
bp-hiroさん  感謝!!です。



行動食



基本的に昼食というスタイルは取りませんでした。
すべて行動食でエネルギー源を補給しました。
ジョニーにとってはこれが一番楽しみだったのかもしれません。
なかでも「柿の種」がえらく気に入ったようです。普段、家ではあまり食べないのに。
ドライフルーツやミックスナッツなども意外とお好きだったようです。
疲れと時もこれらを食べれば一発復活!!なんてこともしばしば。
行動食選び、これは最重要項目でしょうね。




アプローチと山行中について、

猿倉に限らず北アルプスの駐車場は大阪からは450km程度あります。
当日の仕事を終えて、自宅から出発出来るのが早くても午後9:00。
途中、休憩を含めても5時間はかかります。
今回、猿倉の駐車場には午前2:00過ぎに到着でしたがその時すでに
満車近い状態。
夏の週末を利用した日程では駐車場の確保に注意が必要でしょうね。



山岳保険についてはジョニーには今回これを利用しました。

 あいおい損保の「お出かけ保険シリーズ トレッキングプラン」
3泊4日まで対応しており、¥600から~。救援者費用から障害、賠償責任、携行品障害
にまで対応しています。
ちなみに私はこちらを利用しています。
 「社団法人 日本山岳協会


病気やけが
2日目にジョニーは高山病?に罹ったよう。
ジョニーにとって初めての3000m級だったのでこれについては私も未知のことだった。
水の摂取を極力促すよう配慮しました。


靴ずれ
今までの日帰りトレーニングではジョニーにその症状があまり出なかったのですが、
連日の歩行を行うことにより2日目に痛みを訴えてきました。
幸い、靴ずれパッドと絆創膏を多く持っていたのでこれを貼ることにより解消。


通信手段
docomoのF0MAなら山頂付近で入ることは事前に確認していたので、
ジョニーが自宅に無事コール。しかしその後に電源offにするのを
忘れていて翌日にはバッテリー切れ。
圏外になっている時のバッテリー消耗の早さを改めて実感した次第ですが、
山では携帯電話は非常用通信手段として(本当は無線が一番でしょうが)、
使用時以外は電源offにするのが基本ということを改めて知らされました。



日程とコース
ジョニーを連れての北アルプスということで、まず考えたのは
初日の登り。樹林帯などを上がっていくようなコースなら変化がなく、
きっと飽きてしまうだろうなと思い、雪渓を登るコース取りを考えました。
なによりも雪渓の上を歩いていると涼しい~です。

次に2日目に温泉に入れるということ。普通、山で温泉になんて入れませんもんね。
ジョニーは足湯がお気に入りだったようです。

日程的には2泊3日あたりがいいでしょうか。あともう1泊というのも考えてみましたが、
初アルプスでいきなり4日間というのは子供にとってはキツイでしょう。

一日の所要コースタイムは6時間以内を目安にしました。
実際、二日目などは靴ズレによる度重なる手当や休憩のため、コースタイム+2時間も
かかっていました。



息子ジョニーと一緒に北アルプスへ行くまではいろいろと不安や心配ごとも
ありましたが、まずはやってみなければわかりませんね。
やってみればその選択が良かったのが悪かったのがが良く分かるし、
準備していくうちにだんだんとハードルも下がっていくのがわかりました。




また、来年 ジョニーと何処かアルプスの頂きを目指してみようと
今から地図とにらめっこしている今日この頃の私でした。







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