大峰の主峰・八経ヶ岳の南に位置する仏生岳、孔雀岳、釈迦ヶ岳
そのどれもが1800m前後の標高を誇り、奥駈道からは美しい山様を見せてくれる
とりわけ釈迦ヶ岳と孔雀岳の間にはマップに危険マークの付く岩場があり
きっと楽しいトレッキングが出来るであろうと
以前から行ってみたい大峰のコースの一つであった
梅雨の時期、空模様がいまいちであるが、天気予報では雨の心配はなさそう。
R169を五條から南下。
天辻トンネルを抜けると目につくのは昨年の台風12号による被害の跡。
まるで巨人が山肌を爪で引っ掻いたかのような凄惨な状況がいまなお残っている。
一日も早い復旧を祈る思いである。
AM7:00 太尾登山口出発
今日のコースはこちら
ガスってはいるが、風はそれほどでもなく、軽い登りに汗が滲む。
150mほどの標高を登り、ここからは気持ちのいい尾根歩き。
天気が良ければ素晴らしい展望が望めるコースだ。
あいにく今日は視界が開けないが、その代わり鮮やかな新緑が目を楽しませてくれる。
この時期にこの尾根を歩いたのは初めてだが、コバイケイソウが多く生えているようだ。
コバイケイソウの群生から見る大日岳
ガスの森に薄日が射してきた
今回は地図プリで経緯度線を5秒ごとに引くようにして出力したマップを持参。
コンデジ・パナFT3に搭載されているGPS機能の精度を検証しようというのである。
いざというときに役に立つか試してみようというのである。
果たしてその結果は・・・・
経緯度は秒単位以下まで計測され、山頂や尾根沿いなどの空が開けた場所では
十分な精度を確認できた。
ただ、谷沿いや樹木が多く茂る箇所では計測に時間が掛かったり、計測不能となることも。
あくまでも非常時の使用と限定した方が良さそうである。
AM9:00 釈迦ヶ岳 到着
お釈迦様への感謝のお祈りを終えると、一瞬晴れ間が覗いて見せてくれた。
お祈りが通じたのであろうか。
ここから北側のルートは初めてのルート
まずは150mほど急坂を下りていく。
そしてガスの晴れ間から前方に見えるのは荒々しい岩峰地帯
このあたりは馬の背だろうか。
足を滑らせ易い箇所には鉄棒が打ち込んである。
巨岩「鉄鉢岩」の下を廻り込み、大岩を振り返ると、その大きさに驚愕するのである。
これぞ大峰の最深部と言わんばかりの光景。
中央下に写っている登山者と大きさを比較してみればその大きさは一目瞭然。
至る所、絶景である
極め付けはこの連なる尖塔
遥か下方には宇無ノ川が見えている。高度感たっぷりだ。
これはぜひ、紅葉のシーズンにも訪れてみたい。きっと絶景だろう。
稜線の岩場を回避するルートもこんな感じで、足元が切り立っている。
ここが橡(エン)の鼻の蔵王権現
権現様の目の前には絶景が広がっています
このあたりが両部分けというのだろうか
ここで奥駈道を胎蔵界と金剛界とに分けているのだとか・・・
このあたりの岩場でオオミネコザクラも咲くと聞いたが、見当たらない・・・ 残念!!
やがてコースは緩やかな尾根筋のコースになり、この看板を直進すると孔雀岳
AM10:10 孔雀岳 到着
ここからはあまり展望が効かず、ハエなどの羽虫が顔にまとわりついてくるので
早々に退去。
孔雀岳周辺はこのような苔生したコースで奥駈道らしさを感じる。
往路ではガスっていて展望出来なかった孔雀覗き
復路では前鬼谷が大きく望めた。
孔雀岳をバックに
さらに釈迦ヶ岳の美しい山容
ここから先は再び岩峰地帯だ
大きく切れ込む山肌
これもキレット?
釈迦ヶ岳の山頂にも青空が
釈迦ヶ岳は北側から見るのが美しい
そして振り返ると孔雀岳と岩峰地帯
AM11:30 再び釈迦ヶ岳山頂
軽い昼食後、下山しようと山頂を後にすると・・・
前方からカヌー仲間の姿が。
mixiで同じ日に釈迦ヶ岳へ行くと言っていたLG-2さん親子としかちゃんだ。
お釈迦様前で記念撮影~
こういう出会いも楽しい瞬間
しばし山の話、川の話をするのであった。
昼食を千丈平でとるという3人と別れ、再び独りでの山歩き。
昨晩、届いたサポートタイツCW-Xのお蔭か、足運びがすこぶる調子がいい~
膝痛を起こすことなくPM1:50 下山。
天候はいまいちであったが、釈迦ヶ岳~孔雀岳間の岩峰地帯の絶景を堪能し、
山頂ではカヌー仲間とも無事出会え、楽しい、気持ちのいい山行であった。
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