残雪求め 釈迦ヶ岳へ

tekapo

2010年03月23日 23:13

3月22日 諦めの悪い私は、残雪を求めて大峰山系の名峰・釈迦ヶ岳1799mへ・・・





果たして雪はあったのでしょうか~?
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午前4時、自宅を出発。空には星が出ている。いい天気になりそうだ。

国道168号を走り、天辻峠の道の駅で小休止。
空には満天の星が見えています。
南の空には早くもさそり座が姿を現していました。

168号を谷瀬のつり橋の手前・旭口で東に逸れ、ここからは深い谷道を走ります。
前日の荒天により道路には杉の枝が一面に落ちている箇所も・・・

旭ダムを過ぎると、まもなく冬期通行止め箇所の柵・看板が。
ここからは先は自己責任ということで車を進めます。

とたんに道は険しくなり、あちこちに落石や折れた木の枝が散乱していることも。
ガードレールや欄干のない橋もあり、ちょっと油断が谷底まで真っ逆さま~ってことに。




道路は看板のあった箇所(標高500m)から太尾登山口(標高1300m)まで
距離7kmありますが、標高差はなんと800m。
ということは勾配11%、実際にはもっときつい勾配もありました。
写真のあたりは12%以上はありそうです。

そんな林道だから、18kmを40分近くかかりました。雪があれば倍近くかかるかも。


太尾登山口には車は他にはまだ1台のみ。朝食を摂っておられるようです。
その間に私は準備を進め、本日1番乗りで登頂開始です。時刻6:20。




15分も登れば山頂から続く尾根筋に着き、ここからは眺めのよいルートが
続きます。







日の出には間に合わなかったけれど、まだ太陽は低く斜光を浴びせてくれます。







1時間も歩くと吉田の森に到着。




このあたりは美しいブナの森が広がり、新緑や紅葉の時期は素晴らしい景色を
見せてくれることでしょう。




ここからは釈迦ヶ岳の山容が美しい・・・




しかしこれだけの景色を眺めていても、私の頭の中にあるのは真っ白な雪景色。

この笹原と落葉した広葉樹が広がる景色なら、最高の雪景色が楽しめるんだろうなぁ~

釈迦ヶ岳の山頂は真っ白に輝いているんだろうなぁ~


でも、今日は・・・・  まったく雪がありません。

僅かに吹き溜まりだった箇所に残っているばかり。


キャンプ地に適した千丈平を過ぎ、




ほどなくすれば、

釈迦ヶ岳山頂1799mに到着です。



所要時間2時間弱でした。


山頂からは弥山とそれに続く稜線が一望。



左奥に見えるのが弥山ですね。


その景観にしばし見とれます。  あぁ~  絶景!!



誰もいない山頂で景色を独りじめです。


お釈迦様とのツーショット!!




山頂から、たった今登ってきたルートもご覧のようにはっきりと見えますよ。




帰りは来た道をピストン。

のんびりと景色を楽しみます。








山頂を振り返ると、高くなった太陽に山の美しさが映えます。




吉田の森で、美しいブナに囲まれながらランチです。




のんびりとランチを楽しんだ後、少し軽くなった足どりで美しい森をさらに歩いていきます。




このあたりからすれ違う登山者とも多くなりました。

ソロの方を被写体にこんな写真も・・・




そして不動小屋登山口との分岐を過ぎたあたりで、3人組みの登山者が前方から・・・

挨拶を交わそうと先頭の方の顔を拝見すると、

なんとカヌー仲間のにょほほさんではありませんか。
ちょうど3年前、海津大崎花見カヌーでご一緒してから以来の再開です。びっくり~

川で会うのならまだ確率も高いでしょうけれど、こんな山の中で出会うなんてねぇ~。
嬉しい出会いに今日が忘れられない一日になりました。

太尾登山口には11:20着。往復10.6km、休憩を入れて5時間の行程でした。

厳冬期にはフカフカの雪に覆われる釈迦ヶ岳。
来冬は装備を万全にして、ぜひとも訪れてみたい山の一つです。



PS. 今回の山行には裏話があります。

当初、2日前の3月20日に釈迦ヶ岳に登る予定でした。
当日、大阪の天気は晴。夕方から雨が降り出すでしょう、という予報。
しかし、この日の天気図を見るとすでに移動性高気圧の後ろ側に回り込んでいます。
当日、午前3:30に自宅を出発。
途中、天辻峠から見た空には満天の星が・・・・
このとき、ひょっとしたら釈迦ヶ岳方面もいい天気かもという思いが。

太尾登山口には5:30に到着。

そこから見上げた薄暗い空には、一面ガスがかかり、序々に下に降りてきているのが
わかるのです。
そして山が鳴るほどの風が吹き荒れています。

この時点で、天候はこれ以上良くなることは絶対ないと確信し、登山断念としました。


そして、帰宅後、2記事前の大泉緑地に散歩に行ったのですが、
公園でも天気こそ良いけれど、時折強風が吹き荒れてきたのでした。

もし、無理をして登山を決行していれば最悪の場合、遭難も・・・なんてことを
思ったのでした。

大峰山系は標高1500~1900mの山岳地帯。高気圧の後ろに入ってしまうと、
平地とは大きく違う天気となっていることがあるということを身をもって感じたのでした。








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