満天の星に包まれた前夜。
星を眺めつつ秋の夜長を満喫し、そして気持ちいい朝を迎えることが出来ました。
天気は曇り空ですが、気分は最高です。
そして今日は今年の漕ぎ納めとするべく、日置川ダウンリバーです。
午後から雨が予想されるため、向平キャンプ場から安居橋までのショートコースを
下ることにしましょう。
teteu氏は腰の調子がよろしくないとのことで、地上回送部隊を依頼いたしました。
ORCA氏、フジタLG-2氏、o-papa氏、o-papa長男君と我が艇の5艇での出撃です。
出発前の集合写真。 photo by tetsu氏
キャンプ場前の日置川
紅葉にはまだ少し早いようですが、こうして川の上にカヌーを浮かべていると気持ちが安らいでいくのがわかります。
えびね温泉手前の堰をポーテージします。
堰を超えると流れの早い箇所が続きます。快適~!!
その後、日置川の流れは川沿いの道路から大きく逸れ、人家すら視界に入らないエリアに入っていきます。
この辺りが日置川下流域のお気に入りなんです。
川の流れは穏やかに、時折カワセミが澄んだ川面すれすれに
飛んでいく姿に見とれたりしながら、流れに身をまかせ・・・
この瞬間に出会えたことに
「カヌーをやっていてよかったぁ~」
って思います。
流れるままにしばらく行くと日置川.comキャンプ場前にやってきました。
キャンプ場前にはヤナが・・・
それまでにも4~5箇所のヤナをファルトを乗ったままパス出来たので、
キャンプ場前のヤナもそのままスルーしようと近づくと、
「鉄杭が思ったよりも出ている~ しかもその間隔が狭い!!」
慌ててファルトを降り、なんとか鉄杭の間を通そうとしていると、
後ろから大きな影が・・・
フジタLG-2さんのファルトが横向きに迫ってくるではないですか。
私が急にファルトを降りたもんだから間を詰めていたフジタLG-2艇は
バックストロークが間に合わなかったよう。
我がファルトを急いで送り出し、前に乗ったままであった息子yutoに
左手に持っていたパドルを放り投げ、託します。
ヤナに捕捉されたフジタLG-2艇をひっぱがそうとするのですが、
その水圧に押されたファルトは簡単には動きません。
それでも渾身の力を込めてなんとか引き外し、艇の向きを立て直します。
しかし完全に水没状態になったファルトは重たく、
私はフジタLG-2艇とともに流されていく~
さらにふと視界に入ったのは
別の白い物体が上流から流れてくる~
それは無人となったo-papa氏のポリ艇・CRではないですか!!
しかし今の自分にはもう1艇を確保するなんて余裕なし。
次第に遠くなっていくCRを見送るしかなかったのです。
次第に川底に足は着かなくなり、冷たい秋の川の水に胸まで浸かりながら、
そして流失しそうになるフジタLG-2氏の道具・荷物を回収しながら、
それでもなんとか右岸側までファルトを寄せることに
成功!!
ほっとして周囲を見回し、フジタLG-2氏とo-papa氏の無事を確認。
我が身は上下ウエットスーツの上にセミドライスーツを着ていたので
中まではほとんど濡れておらず、これまた安堵。
フジタLG-2艇の水抜きを手伝い、3人一緒に下流へ急ぐ。
「そういえば息子yutoはどうなったのだろう。まさか下流へと流されていったのでは・・・」
そしてo-papa氏のポリ艇の行方は・・・
その時の様子を上方の道路よりtetsu氏がカメラに納めておられました。
写真・下方に川を堰き止めているのがヤナです。
そして、そのすぐ下流側にフジタLG-2氏、o-papa氏、私と、艇底を見せているフジタ艇。
さらに下流側にORCA氏、o-papa長男君、yutoが確認出来ます。
川が右へ大きくカーブしており、内側が少し高く堆積した河原を進んでいくと、
そこにはORCA氏、o-papa長男君、そしてyutoの姿が見えた。
さらにはo-papa氏のポリ艇もある!!
無事だったか~ よかったよかった!!
一同の無事を確認したあと、ORCA氏、o-papa長男君の話を聞いていると、
yutoは、私の投げたパドルを回収し、そのまま瀞場まで進行。
上流から流れてきたo-papa氏のポリ艇を回収して右岸まで引き上げたとのこと。
しかもポリ艇の中はヒタヒタの水。結構重かったはず。
息子yutoの活躍に、皆さんからの称賛の声が上がったのですが、
当の本人は
「フッフ~ン」って感じで平然としているではないですか。
思わぬ息子の活躍に、いつの間にそんな機転と行動力を覚えたんだろうという
感動ともいえる思いが一杯になりました。
そしてその成長ぶりに驚いたのでした。
少し気持ちを落ちつけて、再スタート。
ゴール地点である安居橋はもうそこに見えています。
橋の下の河原にはtetsu氏の姿も。
無事? ゴールです。
着替え・ファルトの撤収が完了と同時にポツポツと雨が降ってきたようです。
約2時間弱のショートコースでありましたが、
途中ちょっとトラブルもありましたが、
まあ結果よしということで、今年のカヌー納めとなりました。
キャンプ場に戻ったあと、私は一足お先に帰途へ着くことに。
残った方たちはあと1泊するということです。
仲間たちに見送られ、日置川にしばしの別れを告げ、
大阪へ向けてアクセルを踏んだのでした。
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