白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1

tekapo

2010年08月10日 22:39

8月7日

白馬大雪渓のスケールにジョニーもびっくり。





続きの前にこちら↓もどうぞ~



午前4時、車の音に目が覚める。

猿倉の臨時駐車場に停めた愛車のサンルーフからは満天の星が見えている。

「今日はいい天気になりそうかな。」


大阪からは450kmの道のり。
猿倉の駐車場には午前2時に着いたが、その時すでに満車状態。
なんとかわずかなスペースを見つけて、駐車することが出来た。


まだ眠たそうなジョニーを叩き起し、出発準備をする。
猿倉荘で登山届けを提出し、
午前5:00 いよいよ白馬三山縦走のスタートです。





最初のポイント、白馬尻小屋までは、林道を中心に歩いて行きます。




しかし、睡眠不足で寝起きの悪いジョニーは

「眠い~」

を連発。まだ目覚めていないよう。


沢を越える一本橋を渡って行きますが、「落ちるなよ~」








午前6:15 白馬尻小屋に到着。




「おつかれさん」とは言われても、まだまだこれからが本番です!!


ここで、小休止。
体の調子やザック・靴紐の状態を再確認し、行動食も摂ることに。

この行動食でジョニーは目覚めたようか、いつもの元気を取り戻しました。

目の前には大雪渓が見えています。




ここ白馬尻小屋は標高1550m。
そして本日の目的地である白馬山荘は2760m。
その差1210m。

猿倉の標高1230mからを合算すると1530mの標高差を一気に登ります。

大雪渓に降り立ち、アイゼンを装着。

いよいよ雪渓登りが始まります。




すっかりと目が覚め、調子が出てきたジョニーの歩くペースを調整し、
オーバーペースにならないよう促す。




汗ばんできた体に雪渓を吹き渡る風が冷たいくらいに気持ちいい。

大汗をかかぬよう、ペースを守りながら一歩一歩確実に足を運ぶ。




雪渓のあちこちには大小の落石が留まっている。

ジョニーに落石の怖さを教える。

雪渓の落石はほとんど音もなくやってくるということ、
その時に真っ白にガスっていたならば、その発見が遅れ、
事故に遭遇する可能性が高くなるということ。

足元ばかりを見ずに、常に上を確認しながら登るよう教える。


下を振り向けば、正に蟻の行列。
ツアー客がとても多いようだ。
休憩している間にもどんどん抜かれていく。




標高2000mを越えてきたようです。
稜線付近は雲が出てきたようで、上部はだいぶガスってきたよう。




そして大雪渓の終端に差し掛かった頃、

「ラク!!」
の大声が。

前方左手上方から頭の大きさほどの落石が2つ、ガレ場を
落ちてきたのです。
幸い、雪渓に差し掛かる前に停まって一安心。

雪渓上端はこんな具合に切れ込んでいます。



コースを誤り、ここへ迷い込んでしまうと、即落下か、あるいは
突然雪渓が崩れ落ち、一緒に谷下へ落下ということに。

雪渓を歩き切ったのち、次は岩が崩落しやすい斜面を登ります。




慎重に登れば、ジョニーでも難しくない場所なのですが、
なにせ人が多い。余計な神経を使います。

さすがのジョニーもこのあたりからちょっとペースダウン。
岩室を過ぎた辺りからはお花畑も出現し、下がったテンションを
持ち直してくれるのですが、あいにくジョニーには花には見向きもしない・・・




こちらが花の写真を撮っている時間が彼にはちょうどいい休憩タイムの
ようです。

それにしてもお花畑の素晴らしさ。
運よく、ガスが晴れ視界が一瞬開けてきました。



稜線までがはっきりと見え、青空と雪渓と花畑が目の前に広がっています。







稜線を辿っていくと最終目的地点が見えそう。
馬力を出してラストピッチを頑張ろう!!

標高2400m。
ジョニーが心臓の鼓動が激しいと訴えてきた。
空気が薄くなってきたせいもあるのだろうか。

もう少し、がんばれ!!


「山荘が見えてきたぞ~」




100m上方に村営白馬山荘が見えてきました。

ここでジョニーのラストスパートが出ました。
こちらがついて行けないくらいだ(汗)

午前12:00ちょうど、到着です。休憩を入れて7時間の登りをクリアです。

良くやった、ジョニー  
ここまで頑張れるとはちょっと予想外でした。
朝の寝起きの悪さにはちょっとまいりましたが、
その後の頑張りが凄かったですね。
45kgの体重に10kgのザックを背負い、グイグイと雪の斜面を
登っていく様は頼もしいほど。


山荘でテントの申し込みをし、先ずはサイトを確保。

靴を脱ぎ、サンダルに履き替え、テントの設営完了。




今日の頑張りのご褒美に、山荘でビールとジュースで乾杯!!

山頂を見渡せる辺りで、すっかりくつろぎモードです。








さて、まだまだ続きます~












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