熊野川 「瀞峡」
両側は切り立った岸壁が迫り、いまでも人が陸から容易に立ち入ることが出来るのは
上瀞と下瀞の間では、田戸の1か所のみ。
それ以外は川を船で行くことでしかその全貌を見ることは出来ない。
瀞峡は 「下瀞」(別名 瀞八丁)、「上瀞」、「奥瀞」に分かれる。
下瀞は関西・東海圏のパドラーなら漕いだことのあるエリアでしょう。
奥瀞は急流の流れ(ホワイトウォーター)があり、カヤックやダッキーでしか行けないエリア。
そして今回訪れたのが上瀞エリア。
下瀞とはまた違った景観を見せてくれる上瀞の風景を2回に渡ってお送りしたいと
思います。
金曜日の仕事を終わらせ、既に前の日曜日に積みこんであるカヌーの荷物を
再チェック。
時刻はPM11:00
今からひと眠りしてから集合場所の道の駅「瀞峡街道熊野川」を目指そうか、
或いは今から出発して集合場所で仮眠しようかと悩んだ結果、
多分今から寝ても寝れそうにないだろうと思い、このまま出発することに。
深夜のR168をのんびりペースで走る。
道の駅「吉野路大塔」で小休止。
見上げると満天の星が輝いている。
そうとなれば星撮りしないわけがないですね。
9月の夜空、天頂近くにはまだ夏の大三角形が見えているけれど、
時刻もAM0:00を廻ると東の空からはオリオン座が昇ってきました。
再び愛車を走らせ、R168を南下。
深夜のドライブ、好きな音楽を聞きながら対向車すらほとんどない深夜の山道を
ひた走る。
こんな瞬間は大好きなひととき。これから始まるであろうことを考えると、
運転していても全く眠気を感じない。
AM3:30 道の駅「瀞峡街道熊野川」に到着。
ガラ空きの駐車場には、一台の見覚えある車・・・・ シカちゃんでした。
4ヶ月ぶりの再会。話を伺うと私と10分と違わないくらいで到着したとか。
さて、車の中で仮眠をしようと準備をしていると、またまた見覚えある車・・・・tetsuさんの到着です。
この時、皆さんの登場タイミングに思わず笑ってしまいそうになりました。
だって、みんな考えていることが一緒だったんですもんね。
道の駅集合組が全員揃ったところで、AM6:00集合・出発の予定を1時間繰り上げ、AM5:00出発に決定。
軽い仮眠後、一路・小川口へ向かう。
今回のコースのゴールはここ小川口。
そしてもう1組の参加者であるたつごろうさんご夫婦ともここで待ち合わせ。
2ヶ月ぶりの再会ですね。
たつごろうさんとは7月の陸沈(酒沈?)した宮川に誘っていただき、その際に
熊野川のお話を伺っていたところ、かなり増水した状態を漕いだとか。
なんと田戸の川原にある露店が浸かっていた、そんな増水した熊野川を漕いだとのことで、
「あまりいい印象、思い出がないんですよねぇ~」というお言葉が気になっていたのです。
そして今回、9月のこの日に熊野川行きを決めたときから、思っていました。
「たつごろうさんと普段の素晴らしい熊野川を、その中でも素晴らしい上瀞を一緒に楽しもう~」
ってことで、今回は私からお誘いしたのでした。
田戸への回送途中、こんな風景に遭遇。
熊野の山々から昇る朝日、その眼下には谷を埋め尽くす雲海。
早起きの特権です。
田戸に到着。
今回は上瀞を漕ぎあがるので、田戸の川原の一番上流側まで荷物を運ばなくてはいけません。
9月に入ったとはいえ、まだまだ残暑厳しい。重たい荷物を持って川原を歩いているだけで大汗が・・・
カヤックを組みたている間も汗が止まりません~
ガスに覆われていた瀞峡もしだいに晴れていき、日が差し込んできます。
カヤックも組みあがり、皆さん集合~です。
AM8:10 いよいよ出発です。
朝一番のジェット船が田戸まで来るのに1:30ほどはあるので、それまでの間じっくり、のんびりと
上瀞を楽しみましょう。
上瀞を楽しむには田戸の真ん前の瀬の上流でスタートし、
さらに2箇所流れの速い箇所を漕ぎあがる必要があります。
今日は水量もそれほど多くないよう、なんとかカヤックから下りてライニングで引っ張らずとも
漕いでいけるでしょう。
早朝の上瀞は真正面から日が差し込んできます。
眩しいほどの光の中を漕いでいくこの瞬間、最高のひと時です。
鏡のような川面は空を山をくっきりと映し込み、上下逆さまの風景が楽しめます。
いよいよここからが上瀞のハイライト
続きはvol.2をお楽しみに~
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