今年の初夏に初めて訪れた京都・芦生研究林。
天然林などの貴重な植生が数多く残っており、
新緑の眩い輝きに魅了された場所。
芦生の魅力はその初夏だけでなく、
四季折々の豊かな自然が楽しめることでしょう。
そして今、秋真っ盛りのこの時期に
ぜひとも芦生の紅葉を見てみたいと思ったのは自然の流れ。
芦生の魅力を日帰りコースで楽しめるのはどこがいいかなぁ~と
今回の参加者でもあるibexさんに教えていただいて
決定したのが、このコース。
「佐々里峠~大芦生杉群生地~灰野~トロッコ道~須後(芦生山の家)」
の片道コース。
なによりも惹きつけられたのが、大芦生杉群生地の「巨木の森」。
HPなどで検索していると、主尾根から分かれたひとつの尾根筋に
10本以上の杉の巨木が直径500m以内に点在しているとのこと。
その中には雷に打たれ倒れたり、中心部分が焼けていたりする杉もあるよう。
紅葉も楽しみだが、こんな巨木をぜひとも見たい!!
こんな楽しみを胸に抱き、芦生の秋の一日を楽しむ日がやってきました。
自宅をAM5:00出発。
園部、日吉を抜け、夜が白み出した頃、山の紅葉が色付いているのが見えてきた。
かやぶきの里近くではこんな光景も。
芦生 山の家駐車場にAM8:00集合。
今回集まったメンバーは、o-papaさんファミリー、ibexさん、しかちゃん、そして私。
4台ある車のうち2台をデポし、残った2台に分乗した一行は標高730mの佐々里峠へ。
峠へ向かう途中もあちこちに見事に色付いた紅葉を目にして、
早くも歩きたい気持ちで一杯になりますね。
AM8:45 さあ出発です。
出発してしばらくは小さなアップダウンを繰り返しながら進んでいきます。
しかし、落葉で埋め尽くされたルートはうっかりしているとロストしそうな気配。
さらに芦生の演習林内は一般の登山コースではないので、赤や黄色のテープがあまりないのです。
マップと高度計を頼りにルートファインディングが必要。
秋の山は大好きです。色とりどりに染められた木々の葉の色に感動し、
ルート上の落ち葉でさえ趣きを感じます。
ひとたび風が吹けばカサカサと音を立てて舞っていく葉が
深まる秋を物語ります。
落ち葉を拾い、掌に秋を感じます。
晴れた空の下での紅葉は華やかです。
でも今日みたいな曇り空も素敵。寂しさを感じながらも静かな風情を
楽しむにはもってこいです。
灰野と小野村割岳との分岐を東に進んでいくと、
ルートを塞ぐように倒れている杉の巨木。
よくみると別の種類の木が宿木となって大きく育っています。
その宿木の大きさから推測すると20年以上前に倒れたようでしょうか。
尾根筋を進んでいくと、高さの半分以上が倒壊した杉の巨木を発見。
その巨木は真ん中が空洞になっており、黒く焼けています。
避雷針のように立っていたこの杉は雷の直撃を受け、焼けてしまったのでしょう。
大芦生杉群生地への目印である雷杉を発見。
こちらは先ほどの雷杉よりは幹が細いけれど、内部が完全に焼けて空洞になっています。
それでも空を仰ぐと雷杉には葉が付いていて、植物の生命力の凄さを感じさせます。
さあ、ここからが芦生杉の巨木が群生するスポットです。
でも続きは、また後日!!
あなたにおススメの記事