歴史街道「竹ノ内街道」を歩く
我が家の家の少し南側には「竹ノ内街道」が通っています。難波から飛鳥までを結ぶこの街道は7世紀に出来たといわれ、古来から現代に渡り、物資や人が行きかう主要道であり、伊勢参詣や長谷参詣で峠の手前には茶屋や旅籠が栄えました。
今日はそんな街道を、奈良方面に行く途中の竹ノ内峠から奈良・当麻側の街道とその近くにある當麻寺あたりを歩いてみました。
道の駅「ふたかみパーク當麻」に車と止め、まずは當麻寺を目指します。20分ほどのんびりと歩くと、到着です。仁王門には桜の木が大きく被さっていて、花が咲く4月はきっと美しいでしょう。
この寺は牡丹やシャクナゲ、ツツジなどでも有名です。もう少し早ければシャクナゲが見れていたことでしょう。境内には国宝の東塔や西塔(ともに3重塔であり二つの塔が現存するのは珍しいそうです。)や本堂もあり、なかなかのものです。
當麻寺からは参道が続いており、昔ながらの趣があります。
参道から一歩離れると、こんなのどかな景色が広がっているのです。遠くには万葉集にも詠まれた二上山が見え、その下には先ほどの当麻寺の塔が見えますね。
ここから竹ノ内街道まではこんな景色の中を歩き、国道166号線を越えるとそのすぐ横に並行するように竹ノ内街道があります。道幅が狭く、車がすれ違うには狭い道。昔の街道そのままの姿がここにはまだ残っており、昔の旅人が往来していた頃がかすかに頭に浮かぶようです。江戸時代には松尾芭蕉や吉田松陰も通り、街道の風景に筆をとったとされています。
この道標には大峰の文字が読み取れますね。
いつも奈良方面に向かう時はほとんど通ることのないこの旧街道。久し振りにのんびりと歩いてみて、自宅の近くの街道が延々と遠く飛鳥まで続いていることを実感した一日でした。
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