秋晴れ うろこ雲 宮川ダウンリバー その3

tekapo

2008年10月19日 00:40

心地よい秋空の下、我々4艇は宮川の流れに身を任せ、

のんびりダウンリバーは続いていきます。




艇を進めていくと、秋の川の名物、「ヤナ漁」のしかけが見えてきました。


竹串を川底に打ち込み、その並んだ串に笹の葉などを縛りつけて、秋になると

産卵のため川を下る鮎(いわゆる落ち鮎ですね)を捕まえるための仕掛けなんですね。

奈良・紀の川あたりでは、竹を並べて大掛かりな仕掛けを造っている川もありますが、

ここ宮川はどこもこんな感じの仕掛けがほとんど。

でも、カヌーを楽しむ我々には障害物の一つとなります。このまま通過すると

仕掛けを壊してしまいます。と同時にフォールディングカヤックの船体布も破れる羽目に。

ただ、川漁師さんたちが川船で通るための開口が設けてあり、我々も底を利用させて

もらうことができます。

そこには笹や旗などを両側に立ててあって、ここが開口ですよ~って感じで目印になっています。





川漁師さんの見守る中、このヤナは無事通過です。

でも中には開口部の竹串が水面近くまで出ている箇所もあり、そんな箇所は

ポーテージ(カヌーから下り、岸に上がって障害物を回避すること)します。

結局、今回のコース中には4か所のヤナがあり、そのうち2か所が通過不能でした。

水量がもう少し多ければ通過できそうなヤナもありそうですが、ヤナを壊さないためにも

無理は禁物ですね。



あんまりのんびりとした流れが続くものですから、うちの息子もちょいと飽きてきたよう。

「休憩しよ~」との声で、いい感じの河原を見つけて、カヌーから降りることに。



こんな景色のいい河原で、聞こえてくるのは遠くの瀬の音と、清流の上を飛んでいく鳥の声のみ。

こういうのを「至福のひととき」とでもいうのでしょうか。


鮠川大橋までの区間は、瀞場が多く、その水の色はやや笹にごりながら、

こんな表情を見せてくれます。







川底こそ見えませんが、ミルキーグリーンの水の色に浮かんでいるとなんだか不思議な気分。


今日の宮川の瀬は、適度な流れはあるものの、いたって素直な瀬ばかり。今年の5月に

下った時は、今日よりも水量が80センチほど多かったのですが、あの時とは川の表情が

全然違っています。これが同じ川?って思うくらいの違いです。




遠くに内城田大橋が見えてくると、今回のツアーもいよいよゴール間近。

右岸から限りなく透明に近い水が流れ込む一之瀬川との合流地点で、これぞ清流!!を

満喫し、やがて宮リバー度会パークが見えてきました。





ここまで、3時間少し。昨日のibexさんは1時間半で下ったのですから、

いかにのんびりカヌーツーリングだったことことでしょう。

こんないい天気の下でカヌーをしていると、早く下るのがもったいないのですよね。

景色を楽しみ見ながらののんびりダウンリバーがやはり最高です。



初ダウンリバーであったフジタLG-2さん  いかがだったでしょうか。宮川を

満喫していただけたでしょうか。

ヤナ漁もあり、ちょっと気を使う箇所もありましたが、これも秋の川ならでは。

これを機会にまた次の川でもぜひご一緒しましょう。



おまけ  「葛城山頂に見えたうろこ雲」と「二上山と夕景」です。












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