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2010年08月10日

白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1

8月7日

白馬大雪渓のスケールにジョニーもびっくり。

白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



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午前4時、車の音に目が覚める。

猿倉の臨時駐車場に停めた愛車のサンルーフからは満天の星が見えている。

「今日はいい天気になりそうかな。」


大阪からは450kmの道のり。
猿倉の駐車場には午前2時に着いたが、その時すでに満車状態。
なんとかわずかなスペースを見つけて、駐車することが出来た。


まだ眠たそうなジョニーを叩き起し、出発準備をする。
猿倉荘で登山届けを提出し、
午前5:00 いよいよ白馬三山縦走のスタートです。
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1




最初のポイント、白馬尻小屋までは、林道を中心に歩いて行きます。
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



しかし、睡眠不足で寝起きの悪いジョニーは

「眠い~」

を連発。まだ目覚めていないよう。


沢を越える一本橋を渡って行きますが、「落ちるなよ~」
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



午前6:15 白馬尻小屋に到着。
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



「おつかれさん」とは言われても、まだまだこれからが本番です!!


ここで、小休止。
体の調子やザック・靴紐の状態を再確認し、行動食も摂ることに。

この行動食でジョニーは目覚めたようか、いつもの元気を取り戻しました。

目の前には大雪渓が見えています。
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



ここ白馬尻小屋は標高1550m。
そして本日の目的地である白馬山荘は2760m。
その差1210m。

猿倉の標高1230mからを合算すると1530mの標高差を一気に登ります。

大雪渓に降り立ち、アイゼンを装着。

いよいよ雪渓登りが始まります。
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



すっかりと目が覚め、調子が出てきたジョニーの歩くペースを調整し、
オーバーペースにならないよう促す。
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



汗ばんできた体に雪渓を吹き渡る風が冷たいくらいに気持ちいい。

大汗をかかぬよう、ペースを守りながら一歩一歩確実に足を運ぶ。
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



雪渓のあちこちには大小の落石が留まっている。

ジョニーに落石の怖さを教える。

雪渓の落石はほとんど音もなくやってくるということ、
その時に真っ白にガスっていたならば、その発見が遅れ、
事故に遭遇する可能性が高くなるということ。

足元ばかりを見ずに、常に上を確認しながら登るよう教える。


下を振り向けば、正に蟻の行列。
ツアー客がとても多いようだ。
休憩している間にもどんどん抜かれていく。
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



標高2000mを越えてきたようです。
稜線付近は雲が出てきたようで、上部はだいぶガスってきたよう。
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



そして大雪渓の終端に差し掛かった頃、

「ラク!!」
の大声が。

前方左手上方から頭の大きさほどの落石が2つ、ガレ場を
落ちてきたのです。
幸い、雪渓に差し掛かる前に停まって一安心。

雪渓上端はこんな具合に切れ込んでいます。
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1


コースを誤り、ここへ迷い込んでしまうと、即落下か、あるいは
突然雪渓が崩れ落ち、一緒に谷下へ落下ということに。

雪渓を歩き切ったのち、次は岩が崩落しやすい斜面を登ります。
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



慎重に登れば、ジョニーでも難しくない場所なのですが、
なにせ人が多い。余計な神経を使います。

さすがのジョニーもこのあたりからちょっとペースダウン。
岩室を過ぎた辺りからはお花畑も出現し、下がったテンションを
持ち直してくれるのですが、あいにくジョニーには花には見向きもしない・・・
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



こちらが花の写真を撮っている時間が彼にはちょうどいい休憩タイムの
ようです。

それにしてもお花畑の素晴らしさ。
運よく、ガスが晴れ視界が一瞬開けてきました。
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1


稜線までがはっきりと見え、青空と雪渓と花畑が目の前に広がっています。
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1


白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



稜線を辿っていくと最終目的地点が見えそう。
馬力を出してラストピッチを頑張ろう!!

標高2400m。
ジョニーが心臓の鼓動が激しいと訴えてきた。
空気が薄くなってきたせいもあるのだろうか。

もう少し、がんばれ!!


「山荘が見えてきたぞ~」
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



100m上方に村営白馬山荘が見えてきました。

ここでジョニーのラストスパートが出ました。
こちらがついて行けないくらいだ(汗)

午前12:00ちょうど、到着です。休憩を入れて7時間の登りをクリアです。

良くやった、ジョニー  
ここまで頑張れるとはちょっと予想外でした。
朝の寝起きの悪さにはちょっとまいりましたが、
その後の頑張りが凄かったですね。
45kgの体重に10kgのザックを背負い、グイグイと雪の斜面を
登っていく様は頼もしいほど。


山荘でテントの申し込みをし、先ずはサイトを確保。

靴を脱ぎ、サンダルに履き替え、テントの設営完了。
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



今日の頑張りのご褒美に、山荘でビールとジュースで乾杯!!

山頂を見渡せる辺りで、すっかりくつろぎモードです。
白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



白馬三山縦走 父子トレッキング Vo.1



さて、まだまだ続きます~

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この記事へのコメント
白馬大雪渓、涼しそうです。

白馬岳には、今まで2回登ったことがあるのですが、
いずれも別のルートを通っていて、雪渓を歩いたことが無いのです。


一番最後の写真、

テカポさんよい表情をされています。

息子さんはちょっと疲れ気味かな?
Posted by トロギール at 2010年08月11日 00:03
大雪渓ってホント怖いんですね。

多くの人で賑わった夏らしい山行きを親子二人、なんと羨ましい!
でもホント頑張ってますね。

続きも楽しみにしています!
Posted by ups and downsups and downs at 2010年08月11日 00:10
 ̄O ̄)ノオハよ~ございます。
いよいよ始まりますね! まずは無事のご帰還何よりです。
さすがにシーズンで人も多いですね!
京都駅でも大きな荷物を背負った方を見かけますが、どこにいくのかなぁ~と興味津々デス。
お天気にも恵まれたご様子・・・続き楽しみにしております。
Posted by naru(^▽^)/ at 2010年08月11日 05:49
おかえりなさい(^^)無事のご帰還で何よりです。
さすがジョニー「やるときはやる!」ですね、
カメラを向けたときの表情はテレからくるポーズでしょうねぇ。。。
父親と二人だとカッコつけたくなるんでしょうねぇ★
つづき楽しみにしております。
Posted by o-mama at 2010年08月11日 09:01
おかえりなさい!
楽しみに待っておりました。^^

夜中で2時で駐車場が満車状態なんですねー!
うーん、厳しいな。
そして、写真で見る人の多さもスゴイ。^^;
それでも、一歩、一歩と進んでいく工程を読んでると
イメージが膨らんで、私までドキドキしちゃいます。

そして、大雪渓は行ったことがないので、とっても参考になりました。

うーん、1500の標高差をよく頑張りましたね!
ジョニーすごい!

続きも、楽しみにしております!
Posted by blomeg at 2010年08月11日 16:16
毎度で~す。
いやぁ~、すごい人の列と、すごいテントの数ですね~~!
昨今の山ブームがよくわかります!

暑~い暑~いこの時期に、こんなに雪が見れるなんて・・・
しかもガスっていて、冷凍庫の中にいるみたいに見えます・・・
あの画で、だいぶ涼ませてもらいました(笑)

息子さんの頭痛って、軽い高山病・・・?
慣れれば大丈夫、って感じだったのでしょうか・・・?

絶景、楽しみにしております。
Posted by さなまる at 2010年08月11日 20:28
大雪渓って、真夏なのに雪なんですね!当たり前だけどスゴい!(◎o◎)

我が家が足ヒレ付けて泳いでたちょうどその頃、テカポ父子はアイゼン付けて雪の上を歩いてたんですねー。
狭い日本と言いますが、いやはや、所変わればこんなにも違うのかと驚きです。

やはりメジャーな山は人が多いんですねー。
テント泊の人も多いんですねー。
Posted by o-papa at 2010年08月11日 21:00
こんばんは!

わぁ\(◎o◎)/ 

雪渓の写真に圧倒され、思わず拍手!

そして、ジョニーのガンバリにも拍手!!

tekapoさんのレポを読んでいたら、こちらもグイグイ惹きこまれます。
なので、空気の薄い場面では。。。 うぐっ
思わず、ビールで喉を潤しながら読み進めさせていただきました<(_ _)>

続き、楽しみにしていますね~^^
Posted by じゅんじゅんじゅんじゅん at 2010年08月11日 23:32
写真で見ていても、圧倒されそうなスケールですね。
きもちよさそ~、って言うのと同時に、やっぱり怖さもありますね。
しっかりした準備、しっかりした知識、万全の体調が大切なんだと、改めて感じます。
ジョニーも頑張ったんですね。
やるときにはやるッって言うのは、カッコいいです(^^)v
Posted by tetsu at 2010年08月11日 23:33
白馬尻小屋から見上げる大雪渓、これから登るところが遠くまで見えて
さあ行くぞ!って気合がはいりますね~!
今年は雪が多くて、お花畑のコントラストを楽しめますね。

写真、下から2番目のが雲上の雰囲気が出てて良い感じです♪

4
Posted by ibex at 2010年08月11日 23:49
トロギールさん  今日は~

>白馬大雪渓、涼しそうです。

雪渓を吹き上げてくる風がとても涼しく、汗を心地よく冷やしてくれました。
普通なら大汗かいているでしょうね~

>馬岳には、今まで2回登ったことがあるのですが、
いずれも別のルートを通っていて、雪渓を歩いたことが無いのです。

白馬大池からのアプローチを選ぶ方も多いですよね。
でも、今回は息子に雪渓というものを体験させてやりたくて・・・


>一番最後の写真、
テカポさんよい表情をされています。
息子さんはちょっと疲れ気味かな?

他の人に撮ってもらったので、ちょっとテレているのかも?
なかなかこういうときは恥ずかしがり屋のようです。
Posted by tekapo at 2010年08月12日 12:21
ups and downsさん  今日は~

>大雪渓ってホント怖いんですね。

雪渓の上に多く転がる石。
その全てが落石ですもんね。
いつ、音もなく落ちてくるか分からないという恐怖も
感じます。


>多くの人で賑わった夏らしい山行きを親子二人、なんと羨ましい!
でもホント頑張ってますね。

息子にとって、小学校最後の夏休み。
きっと思い出に残る3日間になってくれたはず。
それにしても、よく頑張ってくれました。
息子の成長振りに嬉しくなりました。
Posted by tekapo at 2010年08月12日 12:26
naruさん  今日は~

>さすがにシーズンで人も多いですね!

やはり大人気の山。それにお花畑もピークを迎えていると
なれば、これだけの人が登っているのも頷けます。

>京都駅でも大きな荷物を背負った方を見かけますが、どこにいくのかなぁ~と興味津々デス。

大阪駅周辺でも同じような光景が。
やはり行き先が気になりますねぇ~
皆さん、夏山の魅力の虜になること間違いなしです。
Posted by tekapo at 2010年08月12日 12:30
o-mamaさん  今日は~

>さすがジョニー「やるときはやる!」ですね、

ほんと、頑張ってくれました。
ちょっと辛い状況もあったけれど、言葉に出るときもあったけれど、
歩みは休まず、確実に一歩一歩進んでいきました。
彼にとってもまた一つ、成長したことでしょう。


>カメラを向けたときの表情はテレからくるポーズでしょうねぇ。。。
父親と二人だとカッコつけたくなるんでしょうねぇ★

多分、そんな心境もあるんだろうと思います。
そういえば、自分もこの頃はそんな気持ちがあったのを思いだしますね。
Posted by tekapo at 2010年08月12日 12:34
blomegさん  今日は~

>夜中で2時で駐車場が満車状態なんですねー!
うーん、厳しいな。

山から下りてきた9日・月曜日の時点でも、駐車スペースの
空きは少なかったです。ここに駐車出来なかったら、
八方第5駐車場からバスになってしまいます。

>そして、写真で見る人の多さもスゴイ。^^;

人が多すぎます。雪渓のときはまだしも、それよりも上部の
通常のルートでこの人の多さがそのまま移動していくのだから、
団体さんが来たときには大変でした。

>それでも、一歩、一歩と進んでいく工程を読んでると
イメージが膨らんで、私までドキドキしちゃいます。

あの臨場感が伝わりましたでしょうか(笑)

>そして、大雪渓は行ったことがないので、とっても参考になりました。

雪渓は遥か上方に稜線が見えてしますので、その高低差が
デーンと迫ってきました。
「さあ、いくぞ~」てくらいの意気込みでしたよ。

>うーん、1500の標高差をよく頑張りましたね!
ジョニーすごい!

また、次も北ア行く?って聞いたら、「う~ん、どうしよかなぁ~」だって!!
Posted by tekapo at 2010年08月12日 12:43
さなまるさん  今日は~

>いやぁ~、すごい人の列と、すごいテントの数ですね~~!
昨今の山ブームがよくわかります!

中高年(私も中年?)のツアー登山や若いカップルが
特に目立ちましたね。
そして時折、私達のような親子も。

>暑~い暑~いこの時期に、こんなに雪が見れるなんて・・・
しかもガスっていて、冷凍庫の中にいるみたいに見えます・・・
あの画で、だいぶ涼ませてもらいました(笑)

下山して、白馬の町に降り立ったとき、「暑い~」って実感。
ここは下界なんだなぁ~て思いましたよ。

>息子さんの頭痛って、軽い高山病・・・?
慣れれば大丈夫、って感じだったのでしょうか・・・?

ひょっとしたらそうかもしれません。
でも、山頂から200mほど下ったら、治まったようでした。
Posted by tekapo at 2010年08月12日 12:48
o-papaさん  今日は~

>大雪渓って、真夏なのに雪なんですね!当たり前だけどスゴい!(◎o◎)

今年は春先の寒波の影響で雪が多いようなことを聞きました。
上の方では、カチカチに凍っている場所もありましたよ。!!


>我が家が足ヒレ付けて泳いでたちょうどその頃、テカポ父子はアイゼン付けて雪の上を歩いてたんですねー。
狭い日本と言いますが、いやはや、所変わればこんなにも違うのかと驚きです。

山の上は天然のクーラーで快適でしたよ。
ここ数日、下界に戻ってちょっと暑さに参り気味?

>やはりメジャーな山は人が多いんですねー。
テント泊の人も多いんですねー。

テント場も一杯でした。でも皆さん翌日の早出のため、
午後8:00には次第に静かになっているところが、
普通のキャンプ場と大きく違うところですね。
おかげで私もジョニーも快眠でした~
Posted by tekapo at 2010年08月12日 12:53
じゅんじゅんさん  今日は~


>雪渓の写真に圧倒され、思わず拍手!
そして、ジョニーのガンバリにも拍手!!


一杯の拍手!! ありがとうございます。
ジョニーも頑張りました。

>tekapoさんのレポを読んでいたら、こちらもグイグイ惹きこまれます。
なので、空気の薄い場面では。。。 うぐっ
思わず、ビールで喉を潤しながら読み進めさせていただきました<(_ _)>

山頂で飲むビールも最高に美味しかったですよ。
高山だと酔いが廻るのが早いのか、
1杯のビールがすっかりいい気分になれました!!
Posted by tekapo at 2010年08月12日 12:56
tetsuさん  今日は~

>写真で見ていても、圧倒されそうなスケールですね。
きもちよさそ~、って言うのと同時に、やっぱり怖さもありますね。

私にとっても久しぶりの北ア。
壮大な景色に見とれながらも、
慎重に慎重に歩いていくことを念頭におきました。

>ジョニーも頑張ったんですね。
やるときにはやるッって言うのは、カッコいいです(^^)v

ほんと、やってくれました!!
泣き言一つ言わず、黙々と足を運んでいく様は一人の男でした!!
Posted by tekapo at 2010年08月12日 12:58
ibexさん 今日は~

>白馬尻小屋から見上げる大雪渓、これから登るところが遠くまで見えて
さあ行くぞ!って気合がはいりますね~!

ほとんど稜線近くまで見えますので、その高度差に圧倒されそうになります。
それと同時に「気合一発!!」も。

>今年は雪が多くて、お花畑のコントラストを楽しめますね。

お花畑、最高でした。
もう、カメラを撮るのみ夢中でしたよ。
Posted by tekapo at 2010年08月12日 13:01
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