2011年07月28日
槍ヶ岳vol.2 勇壮なる姿
7月23日
AM3:30 目が覚める。
昨夜はPM8:00過ぎに眠りに就き、途中目が覚めることなく爆睡。
気持ちのいい目覚めである。
見上げる空は雲が多いながらも星が瞬いている。
いい天気になりそうだ。

o-papaさん&兄A君、シカちゃんも起きだしてこられたが、LG-2さんがまだ寝ているよう。
AM4:30だし、ちょっと声を掛けてみる。
起きてこられたLG-2さん、「頭が痛いんです・・・・」
ババ平の標高は2000mちょうど。人によっては高山病の症状が出る辺りである。
昨晩の酒の影響も考えられるだろうけれど、普段のLG-2さんの酒量(失礼!!)から
考えるとそれは推測しがたい。
ボンベ式の酸素吸引器も持参されており、深夜に頭痛薬も飲んだそうですが、
いっこうに治まらないようで、普通の頭痛とは明らかに違うようです。
高山病を治す最も最善な方法は高度を下げること。
残念ながら決断すべき状況なのだろう。
決断結果は、LG-2さんの下山。
徳沢か小梨平まで戻り、そこでテント泊をすることに。
そして、最終日、「上高地で再会しましょう」との約束を交わす。
AM5:30
LG-2さんに見送られ、4人は出発。
槍沢は次第に勾配を増していく。

「槍沢は氷河に覆われていた頃に大きく発達し、氷河地形である「U字谷」を
見事なまでに再現しています。槍沢を蝶ヶ岳から見るとその様子がよく分かるそうです。
その中でもババ平周辺は削り取られた両側の岩壁が迫りくるほどに垂直に切り立ち、
空が狭く見えるほどです。」
槍沢は「大曲」(水俣乗越への分岐)でその向きを大きく変える。




天狗原の分岐に到着。

そして見上げる先には、槍沢をせき止めるように堆積した岩石。
「モレーン」です。
「モレーンも氷河時代の名残り。最終氷期、槍沢のU字谷を造形した氷河の舌端が
標高2500m付近にまで押し上げられ、カールを形成した氷河によって削り取られた岩石が
この位置に堆積、ダムのようになったと言われています。」
槍沢を登っていると、大曲の辺りから槍の穂先が見えそうなものですが、
それを遮っているのが、このモレーンだということが今回よく分かりました。
ジグザグと登り標高を稼いでいく。その途中に水場があるのが嬉しい。

モレーンまでは更に急登りが続く。
さらにガレ場を登っていき、雪渓をトラバース。

ガレ場の大岩、そこからは絶景ポイント

少し水平に歩いていくとその先にはモレーンが見える。
そして、次の瞬間、あまりにも突然に穂先が見えた。

ここから見る槍ヶ岳の勇姿は迫力満点である。

稜線には槍ヶ岳山荘、その下には殺生ヒュッテが見える。
振り返ると、先ほどいた大曲が小さく見える。

いままでは北穂高岳山頂で見た槍ヶ岳が最短であったが、この距離で見るその姿。
やはり北アルプスのシンボルである。カッコイイのである。
何度も何度も見上げてしまう私。

ここから殺生ヒュッテまではあと1:40ほど。
ラストスパートである。雪渓を越え、ガレ場を登る。


高山植物が風に揺れる姿は手を振っているようであり、苦しいながらも心が癒される。

AM9:40 殺生ヒュッテ着。

テント場代を支払い、テントサイトを確保。
サブザックに行動食他を詰め込み、山頂アタック開始だ。
「槍ヶ岳vol.3 アタックの時」 に続く~

AM3:30 目が覚める。
昨夜はPM8:00過ぎに眠りに就き、途中目が覚めることなく爆睡。
気持ちのいい目覚めである。
見上げる空は雲が多いながらも星が瞬いている。
いい天気になりそうだ。
o-papaさん&兄A君、シカちゃんも起きだしてこられたが、LG-2さんがまだ寝ているよう。
AM4:30だし、ちょっと声を掛けてみる。
起きてこられたLG-2さん、「頭が痛いんです・・・・」
ババ平の標高は2000mちょうど。人によっては高山病の症状が出る辺りである。
昨晩の酒の影響も考えられるだろうけれど、普段のLG-2さんの酒量(失礼!!)から
考えるとそれは推測しがたい。
ボンベ式の酸素吸引器も持参されており、深夜に頭痛薬も飲んだそうですが、
いっこうに治まらないようで、普通の頭痛とは明らかに違うようです。
高山病を治す最も最善な方法は高度を下げること。
残念ながら決断すべき状況なのだろう。
決断結果は、LG-2さんの下山。
徳沢か小梨平まで戻り、そこでテント泊をすることに。
そして、最終日、「上高地で再会しましょう」との約束を交わす。
AM5:30
LG-2さんに見送られ、4人は出発。
槍沢は次第に勾配を増していく。
「槍沢は氷河に覆われていた頃に大きく発達し、氷河地形である「U字谷」を
見事なまでに再現しています。槍沢を蝶ヶ岳から見るとその様子がよく分かるそうです。
その中でもババ平周辺は削り取られた両側の岩壁が迫りくるほどに垂直に切り立ち、
空が狭く見えるほどです。」
槍沢は「大曲」(水俣乗越への分岐)でその向きを大きく変える。
天狗原の分岐に到着。
そして見上げる先には、槍沢をせき止めるように堆積した岩石。
「モレーン」です。
「モレーンも氷河時代の名残り。最終氷期、槍沢のU字谷を造形した氷河の舌端が
標高2500m付近にまで押し上げられ、カールを形成した氷河によって削り取られた岩石が
この位置に堆積、ダムのようになったと言われています。」
槍沢を登っていると、大曲の辺りから槍の穂先が見えそうなものですが、
それを遮っているのが、このモレーンだということが今回よく分かりました。
ジグザグと登り標高を稼いでいく。その途中に水場があるのが嬉しい。
モレーンまでは更に急登りが続く。
さらにガレ場を登っていき、雪渓をトラバース。
ガレ場の大岩、そこからは絶景ポイント
少し水平に歩いていくとその先にはモレーンが見える。
そして、次の瞬間、あまりにも突然に穂先が見えた。
ここから見る槍ヶ岳の勇姿は迫力満点である。
稜線には槍ヶ岳山荘、その下には殺生ヒュッテが見える。
振り返ると、先ほどいた大曲が小さく見える。
いままでは北穂高岳山頂で見た槍ヶ岳が最短であったが、この距離で見るその姿。
やはり北アルプスのシンボルである。カッコイイのである。
何度も何度も見上げてしまう私。

photo by shikachan
ここから殺生ヒュッテまではあと1:40ほど。
ラストスパートである。雪渓を越え、ガレ場を登る。
高山植物が風に揺れる姿は手を振っているようであり、苦しいながらも心が癒される。
シナノキンバイ
AM9:40 殺生ヒュッテ着。
テント場代を支払い、テントサイトを確保。
サブザックに行動食他を詰め込み、山頂アタック開始だ。
「槍ヶ岳vol.3 アタックの時」 に続く~

Posted by tekapo at 12:30│Comments(12)
│槍ヶ岳
この記事へのコメント
トップの写真、勇壮な槍の姿・・・
素晴らしい!!
天気もバツグンだったんですね。
素晴らしい山人ライフ、何日こもっていても飽きないというか 下山したくなくなっちゃいますな。
ゾクゾクしました。
ひとちがも せめて二泊三日の縦走に出かけたいなぁー・・・
素晴らしい!!
天気もバツグンだったんですね。
素晴らしい山人ライフ、何日こもっていても飽きないというか 下山したくなくなっちゃいますな。
ゾクゾクしました。
ひとちがも せめて二泊三日の縦走に出かけたいなぁー・・・
Posted by ひとちが
at 2011年07月28日 16:27

PLフィルターが上手く効いていますね~。
天気もかなり良いじゃありませんか!
山頂の写真に期待!!
天気もかなり良いじゃありませんか!
山頂の写真に期待!!
Posted by かつお at 2011年07月28日 17:01
雲を纏って天を貫く槍ヶ岳の雄姿。
それに続く遥かな稜線。
長い年月かけて創られた氷河地形。
あの風景を思い出すと
今も目頭が熱くなります。
それに続く遥かな稜線。
長い年月かけて創られた氷河地形。
あの風景を思い出すと
今も目頭が熱くなります。
Posted by o-papa at 2011年07月28日 17:59
氷河地形、日本離れした風景ですね~。槍沢は距離が長くて敬遠してましたが、一度は行ってみたくなりました。
Posted by ibex at 2011年07月28日 19:51
なんかゾクゾク・ワクワクしてきました。
「槍ヶ岳vol.3 アタックの時」期待してます。
「槍ヶ岳vol.3 アタックの時」期待してます。
Posted by ダンボ at 2011年07月28日 23:19
ひとちがさん おはようございま~す
>トップの写真、勇壮な槍の姿・・・
素晴らしい!!
間近で見る穂先、圧倒的な迫力でした。
>天気もバツグンだったんですね。
素晴らしい山人ライフ、何日こもっていても飽きないというか 下山したくなくなっちゃいますな。
ガスが頻繁にかかってきましたが、出だしが雨だっただけに、
青空が望めて満足!!
ほんと、下山したくなかったです。
下界は暑いし・・・・
>ゾクゾクしました。
ひとちがも せめて二泊三日の縦走に出かけたいなぁー・・・
縦走・・・ 北アルプスの楽しみはこれなんでしょうね。
次の目標は・・・一杯ありすぎる~
>トップの写真、勇壮な槍の姿・・・
素晴らしい!!
間近で見る穂先、圧倒的な迫力でした。
>天気もバツグンだったんですね。
素晴らしい山人ライフ、何日こもっていても飽きないというか 下山したくなくなっちゃいますな。
ガスが頻繁にかかってきましたが、出だしが雨だっただけに、
青空が望めて満足!!
ほんと、下山したくなかったです。
下界は暑いし・・・・
>ゾクゾクしました。
ひとちがも せめて二泊三日の縦走に出かけたいなぁー・・・
縦走・・・ 北アルプスの楽しみはこれなんでしょうね。
次の目標は・・・一杯ありすぎる~
Posted by tekapo at 2011年07月29日 08:34
かつおさん おはようございま~す
>PLフィルターが上手く効いていますね~。
青空と緑、フィルター効果バッチリ~です。
>天気もかなり良いじゃありませんか!
これだけ晴れてくれれば文句はいいません!!
ガスの間から見え隠れする頂を逃さずシャッター!!でした。
>PLフィルターが上手く効いていますね~。
青空と緑、フィルター効果バッチリ~です。
>天気もかなり良いじゃありませんか!
これだけ晴れてくれれば文句はいいません!!
ガスの間から見え隠れする頂を逃さずシャッター!!でした。
Posted by tekapo at 2011年07月29日 08:37
o-papaさん おはようございま~す
>雲を纏って天を貫く槍ヶ岳の雄姿。
それに続く遥かな稜線。
長い年月かけて創られた氷河地形。
槍ヶ岳を頂点として、四方に伸びる稜線。
まさしく北アルプスの中心といった山様でした。
今度は違う季節にも訪れてみたいものです。
>雲を纏って天を貫く槍ヶ岳の雄姿。
それに続く遥かな稜線。
長い年月かけて創られた氷河地形。
槍ヶ岳を頂点として、四方に伸びる稜線。
まさしく北アルプスの中心といった山様でした。
今度は違う季節にも訪れてみたいものです。
Posted by tekapo at 2011年07月29日 08:40
ibexさん おはようございま~す
>氷河地形、日本離れした風景ですね~。槍沢は距離が長くて敬遠してましたが、一度は行ってみたくなりました。
たしかにアプローチが長いです。
槍沢に入ってからも半日以上かかりますもんね。
でもあの日本離れした景観は一見の価値あり!!
さらにそこから大天井、双六、そして北穂へと行ってみたいですねぇ~
>氷河地形、日本離れした風景ですね~。槍沢は距離が長くて敬遠してましたが、一度は行ってみたくなりました。
たしかにアプローチが長いです。
槍沢に入ってからも半日以上かかりますもんね。
でもあの日本離れした景観は一見の価値あり!!
さらにそこから大天井、双六、そして北穂へと行ってみたいですねぇ~
Posted by tekapo at 2011年07月29日 08:42
ダンボさん おはようございま~す
>なんかゾクゾク・ワクワクしてきました。
「槍ヶ岳vol.3 アタックの時」期待してます。
あの瞬間は本当にゾクゾクしました。
そして穂先アタックの瞬間も・・・・
次回もお楽しみに~
>なんかゾクゾク・ワクワクしてきました。
「槍ヶ岳vol.3 アタックの時」期待してます。
あの瞬間は本当にゾクゾクしました。
そして穂先アタックの瞬間も・・・・
次回もお楽しみに~
Posted by tekapo at 2011年07月29日 08:43
うお~!
あれからまだまだあったんですね~
きつそう~、でもすばらしい風景~
ぞくぞくします。
槍をバックにした写真、皆いい顔しています。
アタック、楽しみ~
あれからまだまだあったんですね~
きつそう~、でもすばらしい風景~
ぞくぞくします。
槍をバックにした写真、皆いい顔しています。
アタック、楽しみ~
Posted by LG-2 at 2011年07月29日 21:13
LG-2さん 今晩は~
>きつそう~、でもすばらしい風景~
ぞくぞくします。
素晴らしい景色、ご満足いただけましたぁ?
でも、本当なら一緒に見たかった・・・・
>槍をバックにした写真、皆いい顔しています。
アタック、楽しみ~
まさに期待膨らむ瞬間ですよね。
アタックを前にして。
>きつそう~、でもすばらしい風景~
ぞくぞくします。
素晴らしい景色、ご満足いただけましたぁ?
でも、本当なら一緒に見たかった・・・・
>槍をバックにした写真、皆いい顔しています。
アタック、楽しみ~
まさに期待膨らむ瞬間ですよね。
アタックを前にして。
Posted by tekapo at 2011年07月30日 23:01
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