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2009年01月22日

「最後の冒険家」

先日の日曜日、自宅近くの図書館でこんな本を見つけ、2日間で一気に読んだのであります。

「最後の冒険家」
世界七大陸最高峰登頂の最年少記録を達成した石川直樹氏が、熱気球による第一人者・神田道夫氏とともに、
熱気球太平洋横断に挑んだ壮絶なノンフィクションです。

熱気球といえば、北海道の帯広などでよく見かける、
のんびりとしたイメージしか持たなかった。

しかし、本を読んでいくうちに、彼らのチャレンジは、
それはとんでもなく過酷で、死と直面したスリリングなものであった。



『1回目の太平洋横断挑戦、マンションなどの屋上にある貯水タンクを
改造したゴンドラに乗り込んだ2人、しかしうまく時速180kmの
ジェット気流に乗れない・・・・

このままではバーナーの燃料不足により北米大陸には到底着陸できない。

あえなく断念するが、そこは太平洋上。着水したはいいが、
真冬のシケた海にゴンドラは横倒し状態に。
さらにハッチからの浸水が・・・



そして、2回目の太平洋横断挑戦。
しかし、石川直樹氏は神田氏のパートナーとはならず、神田氏は単独挑戦することに。

2008年1月31日。
栃木県から離陸したスターライト号は一人・神田氏を乗せて大空へ浮かびあがっていった。

計画では60時間で北米大陸に到着するはずであった。
今度は順調にジェット気流を捉えたとの衛星電話連絡が入る。

しかし、日付変更線を越え、アメリカ領内に入ったとの連絡を最後に消息を絶つ。』



この作品は、傍観者ではなく実際に死に直面した筆者が、冒険とはなにか、自分自身とは
なにかということを訴えているのがひしひしと感じられてきます。

商業化されたヒマラヤ登山や太平洋横断ヨットレースなどが行われる今、
石川氏が語る「最後の冒険家」の生き様に触れ、衝撃を受けたような気分です。


あまりにも壮絶な内容、少しでも書きたくて、ちょっと内容に触れ過ぎました。
でも、もし手にする機会がありましたらぜひ読んでみてください。
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この記事へのコメント
とある冒険家が、なんで死ぬかも知れない思いまでして雪山に登るのか?

との、問いに・・・

『そこに山があるからだよ。』 と語ったそうです。

なんとなく気持ちが理解できますが・・・(*-∀-)
Posted by fuji-sin at 2009年01月22日 19:31
fuji-sinさん 今晩は~

世界7大陸最高峰を登頂した石川氏は、

「自分は冒険家ではない。」って言っています。

いままでに誰も行ったことのない、またはやっとことのない手段で

未知の世界へ行くのが「冒険家」であると。

神田氏も空への夢、気球に対する情熱が誰よりも強かったのでしょうね。

そして、そこに冒険を求めたのでしょうか。


私も中学生の頃、植村直己さんの本を読んで、

冒険に憧れたものでした。

それだけに、この本には強く惹きつけられるものがありました。
Posted by tekapo at 2009年01月22日 22:37
アウトドアって危険と隣り合わせなところがやっぱり怖いです。
インドアだったら絶対安全って訳でもないですけど・・・・
帰りを待つ身としては絶対絶対無事に戻ってきてもらわないと・・・
植村直己冒険館に行った時、奥さんの強さにただただ脱帽した感じでした。
とても自分にはムリだなぁ~と思いました(^^;;
Posted by saki(*゜-゜) at 2009年01月22日 23:48
死をも恐れぬって言うか、それよりも、
とにかく行ってみたいと言う気持ちのほうが強いんでしょうね。
妻子を持つ身としては、週末探検家、ぐらいにはなりたいですね。
Posted by ibex at 2009年01月23日 00:33
sakiさん 今晩は~

私もカヌーに山に出かける時は、
どこに行く、誰と行く、何時頃には帰る。

これだけは、はっきりと家族に伝えるようにしています。

アウトドアでは安全優先を心がけていま~す。

そして家に帰った時は大きな声で
 「ただいま~」
ですね。
Posted by tekapo at 2009年01月23日 21:14
ibexさん 今晩は~

神田氏は空に、気球に懸ける情熱が常に溢れていたようです。

しかし最後の冒険では予期せぬ事態が発生したのでしょうか。
今となっては誰も知る由がありません。

この本を読んで、なにか忘れていたような気持ちを
思い出したようです。
でも、家族のことを考えて、「プチ冒険」程度で
その気分を楽しんでいきたいとおもいます。
Posted by tekapo at 2009年01月23日 21:19
僕は 『 トムソーヤの冒険 』 が好きでした。
ビリビリ破けるまで、何度も何度も読んでましたよ♪
Posted by fuji-sin at 2009年01月25日 09:22
fuji-sinさん 再びありがとうございます。

トムソーヤの冒険は私たちの子供の頃の
遊びの原点ですね。
私も小さい頃に住んでいた家の裏に田んぼや池、川があったので
毎日のように遊んでいました。

いまの子供はそのような環境がないので、
父親の私としては出来るだけアウトドアに連れて
行こうと思っています。
Posted by tekapo at 2009年01月25日 22:24
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